【感想】通訳日記 ザックジャパン1397日の記録
僕はサッカー経験者ではないんですが、サッカーを観戦するのは好きで、ブラジルワールドカップも大きな期待を胸に見ていました。評価の高かったドイツワールドカップでは打ちのめされ、評価の低かった南アフリカワールドカップではベスト16。
今回、大会前の評価は高かったと思います。
その結果、コートジボワールには後半に逆転を許し、1人退場したギリシャを攻め崩せず、コロンビアには力負け。
確かに、最終的にザックジャパンは結果を残すことはできませんでした。しかし、アジアカップで優勝し、コンフェデで心痺れる試合をし、アウェーでオランダと引き分け、ベルギーに勝利したことは忘れませんし、何よりザッケローニの人柄に惹かれている自分がいました。
さて、今回はザッケローニの通訳である矢野さんが記していた日記を書籍化したものを紹介します。
通訳日記 ザックジャパン1397日の記録 (Sports Graphic Number PLUS)
- 作者: 矢野大輔
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/11/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ザッケローニは本当に人間として素晴らしい監督だったようで、監督でありながら選手の意見を柔軟に取り入れ、また、選手もザッケローニを心の底から信頼しているのが感じられます。 特に長谷部を高く評価しており、「真のキャプテンはマルディーニと長谷部しかいない」と発言しています。
監督の選手たちへの最後のあいさつで、こんな言葉が出てきました。
もしこれから他の代表チームの監督になったとしても、日本とは対戦したくない。君たちの本来の力を、誰よりもよく知っているからだ。日本には到底勝てないと思ってしまう。(P.389)
これはリップサービスではなく、本心からの発言なんだろうなーと思います。本当にそれだけザッケローニは日本代表を評価していたし、世界を驚かせる確信もあったんでしょう。これだけ外国人の監督から評価してもらえるのは日本人として素直に嬉しいです。
代表監督の裏側がぎっしり詰まった本書、ぜひ読んでみてください。